野球を始めたばかりの方や、お子さんが野球を始めたけど、自分が経験者ではない親御さんなどは、
野球の守備フォーメーションって何…?
という方も多いのではないでしょうか。じつは野球は1球ごとに状況が変わっていくスポーツです。
よって、状況に応じた様々な守備陣形(フォーメーション)や守備位置、必要とされる各々のプレイがあるんです。
しかし、それらを把握していくのは簡単ではないですよね。
そこで、この記事では、野球の初心者〜中級者や指導者の方のために、野球の守備のポジション別フォーメーションについて解説した記事を一覧でまとめて紹介します。
まーく
内野の守備位置について
まず、内野手の守備位置に関しても、様々な考えによって動いています。
内野の定位置とポジショニング
そもそも何によって内野手は守る位置を変えるのでしょうか?
主に、判断する軸は下記です。
- 得点差
- イニング
- アウトカウント
- ランナーの有無
- バッターのタイプ
- ピッチャーのタイプ
- ピッチャーの配球
この状況であれば、試合序盤はピンチを拡大しないことの方が重要なので、バッターに合わせて3塁線を少し詰め、長打を打たれないようなポジショニングにします。1点は仕方ない、という守備位置です。
このように状況判断によって守備位置を調整するのが重要です。
そして通常時であれば内野手は”ファーストでアウトにできる位置”に守っておくのが鉄則です。これが『定位置』です。
内野手のポジショニングと定位置についてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてください。 ポジショニングの基本を知ろう!内野手の定位置と守備位置を動かす考え方って?
前進守備
3塁ランナーを絶対にホームインさせたくない時、つまり1点もやりたくない時は、『前進守備』をとります。
主に、試合中盤〜後半で、1点の重みが大きい時(僅差で競っている時)の
- 0アウト or 1アウト/ランナー3塁
- 0アウト or 1アウト/ランナー2塁・3塁
- 0アウト or 1アウト/ランナー満塁
中間守備
中間守備とは、主に
- ランナーが1塁にいてセカンドダブルプレーを狙う場合
- ランナーが1塁・3塁にいて、打球によってバックホームかセカンドダブルプレーを狙う場合
各内野手の動き方についてはこちらで詳しく解説しています。 内野の中間守備の基本・動き方のコツとは?
1塁牽制のバックアップ
ピッチャーが1塁牽制を行う際には、必ずバックアップに動きましょう。野球はミスが起こるスポーツです。そしてそれらをいかに未然に防げるかが勝敗を分けます。バックアップは怠らないようにしましょう。
ポジション別の動き方はこちらです。 ファースト(1塁)牽制の時の内野手のバックアップって?
外野の守備位置
外野手の守備位置に関しても、様々な考え方によって守備位置の変更や動きが行われています。
外野の定位置とポジショニング
外野手のポジショニングも内野手と同様に下記のような要素を加味して変更します。
- 打者の傾向
- 得点圏のランナーの有無
- 試合展開・点差
- ボールカウント・配球・バッターのスイング
- 内野手の守備位置とのバランス
- グラウンド状況
ランナーのいる位置に合わせた外野守備位置と動き方
外野手は、基本的にはランナーのいる位置によってポジショニングや守備内容が大きく変わりますので、それを基準にシチュエーション別に解説しています。
ランナーなしの場合
ランナーなしの時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ランナー1塁の場合
ランナー1塁の時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ランナー2塁の場合
ランナー2塁の時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ランナー3塁
ランナー3塁の時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ランナー1塁・2塁
ランナー1塁・2塁の時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ランナー1塁・3塁
ランナー1塁・3塁の時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ランナー2塁・3塁
ランナー2塁・3塁の時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ランナー満塁
ランナー満塁時の外野手の守備位置と打球別の動き方は?ダブルプレーのやり方
0アウトもしくは1アウトでランナー1塁の時、ダブルプレーを取れれば、守備側としては一気に2アウト稼げるわけですから、自チームに試合の流れを引き寄せるチャンスとなります。日頃からダブルプレーを想定した練習が必要です。
ダブルプレー時のセカンドベースの入り方のコツ
ダブルプレーの時の2塁ベースへの入り方にはちゃんとしたコツがあります。よりスピーディーに正確にプレーを行うためのコツです。
詳しくはコチラ ダブルプレー時の、セカンド・ショートの2塁ベースへの入り方のコツとは?
また、それぞれシチュエーション別のダブルプレーのやり方は下記です。
ランナー1塁のダブルプレー
ランナー1塁の時のダブルプレーの基本・やり方は?ランナー1塁・2塁のダブルプレー
ランナー1塁・2塁の時のダブルプレーの基本・やり方は?ランナー1塁・3塁のダブルプレー
ランナー1塁・3塁の時のダブルプレーの基本・やり方は?ランナー満塁のダブルプレー
ランナー満塁時のダブルプレーの基本・やり方は?バントシフト
試合では相手チームの”バント”が想定できる場面が複数あります。しっかりと対応しないと相手チームの思うように試合を進められてしまいます。
よって、シチュエーション別の対応方法は下記です。
ランナー1塁のバントシフト
ランナー1塁の時のバントシフトのやり方・動き方のコツって?ランナー2塁のバントシフト
ランナー2塁の時のバントシフトのやり方・動き方のコツって?ランナー1塁・2塁のバントシフト
ランナー1塁・2塁の時のバントシフトのやり方・動き方のコツって?スクイズシフト
スクイズ(ランナー3塁)の時のバントシフトのやり方・動き方のコツって?ランダウンプレー(挟殺プレー)
試合でたまに起こるのがこの”ランダウンプレー(挟殺プレー)”です。ランナーが塁間で野手に挟まれるプレーのことを言います。この連携に関しても日頃からチーム内で練習し、備えておく必要があります。
また、ランナーがどこにいるか、何人いるかによって対応方法が変わってきます。
ランダウンプレーのコツ
ランダウンプレー(挟殺プレー)の基本とアウトにするコツは?ランナーが1人の時のランダウンプレー
ランナーが1人の時のランダウンプレー(挟殺プレー)やり方・コツは?ランナーが2人の時のランダウンプレー
ランナーが2人の時のランダウンプレー(挟殺プレー)のやり方・コツは?ランナー満塁の時のランダウンプレー
ランナー満塁時のランダウンプレー(挟殺プレー)のやり方・コツは?ダブルスチール対策
覚えておきたいフォーメーションの一つに、”ダブルスチール対策”があります。ダブルスチールとは、例えばランナー1塁・3塁で1塁ランナーが盗塁し、守備側がその対応を行なっているすきに3塁ランナーがホームインを狙うというプレーです。こういった足を使った揺さぶりに対して無防備でいると、相手チームに試合の流れを持っていかれてしまいます。そこで下記の記事にて、守備側の対応方法を解説しました。
ランナー1塁3塁でダブルスチールされた時の守り方・動き方のコツは?
ぜひ参考にしてみてくださいね。
以上が、基本的な覚えておくべき野球の守備、ポジション別フォーメーションの一覧でした。お役に立てると幸いです。みなさまの野球人生がより良いものになりますように。