【徹底解説】野球のホールドとは何?条件やセーブとの違い、プロ野球の記録も解説!

プロ野球などでたまに”ホールド”って聞くけど、じつはよくわかっていない…

そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな方に向けて

  • 野球のホールドとは何か
  • どんな条件でホールドは記録されるか
  • ホールドにまつわる日本プロ野球(NPB)の記録
について解説します。

まーく

ちなみに、この記事は、野球歴25年以上の野球マニアである、私まーくが書きました。みなさまのお役に立てればうれしいです。

野球のホールドとは何?

野球のホールドとは、試合において一定の条件を満たした救援投手に与えられる記録です。
現代野球は分業化が進み、ピッチャーは下記のように役割が分かれています。

  • 先発投手:1回~6,7回くらいまで投げる
  • 中継ぎ投手(リリーフ):6,7回~8回まで投げる
  • 抑え投手(クローザー):9回を投げる
投球回数は試合状況によって変わりますが、大まかに上記のように分業されています。そして、「ホールド」とは抑え以外の中継ぎ投手のチーム勝利への貢献度を客観的に評価する指標となります。
例えば先発投手なら「勝利数」、抑え投手なら「セーブ数」と同じように、中継ぎ投手であれば「ホールド数」で評価するイメージです。

野球のホールドが記録される条件は?

野球のホールドが記録される条件は下記です。下記の条件をクリアすれば、ホールドが記録されます。

絶対条件

  • 先発投手、勝利投手、敗戦投手のいずれにも該当せず、セーブも記録されていない
  • 自チームの最終回の守備イニングの3アウト目を取った投手ではない
  • アウトを1個以上取っている
  • 降板した後、自身に記録された失点によって自チームが同点に追いつかれる、または逆転されていない

いずれかを満たせば良い条件

自チームがリードしている状況で登板し、以下のいずれかの条件を満たし、リードを保ったまま降板

  • 3点以内リードしている場面で登板し、1イニング以上投球する
  • 迎える2人の打者に連続でホームランを打たれたら同点、もしくは逆転される場面で登板する
  • 点差に関係なくリードした状況で登板し、3イニング以上投球する

同点の状況で登板し、以下のいずれかの条件を満たして降板

  • 自身に記録されるかどうかは関係なく、同点のまま失点を許さずに降板する
  • 登板中に自チームが勝ち越した場合、リードを保って降板する

通算ホールド数の歴代記録

参考に、歴代の通算ホールド数の記録です。有名な選手がずらっと並んでいますね。

順位選手名ホールド数
1宮西尚生358
2山口鉄也273
3浅尾拓也200
4S.マシソン174
5五十嵐亮太163
5藤川球児163
7青山浩二159
8増井浩俊157
9益田直也145
10J.ウィリアムス141
10髙橋聡文141
12平野佳寿139
13松永昂大135
14森福允彦134
14谷元圭介134
16松岡健一127
17大谷智久120
18福原忍118
19久保田智之117
20今村猛115

1シーズンのホールド歴代記録

こちらはシーズンでのホールド歴代記録です。こちらも素晴らしい投手ばかりです。

順位選手名所属球団ホールド数記録年
1浅尾拓也中日ドラゴンズ472010年
2藤川球児阪神タイガース462005年
2久保田智之阪神タイガース462007年
4浅尾拓也中日ドラゴンズ452011年
4増井浩俊北海道日本ハムファイターズ452012年
6山口鉄也読売ジャイアンツ442012年
6五十嵐亮太福岡ソフトバンクホークス442014年
8平野佳寿オリックス・バファローズ432011年
8宮西尚生北海道日本ハムファイターズ432019年
10J.ウィリアムス阪神タイガース422007年
10佐藤達也オリックス・バファローズ422014年

まーく

以上が、野球のホールド数に関する解説でした。少しでもプロ野球ファンのお役に立てればうれしいです。みなさまが楽しい野球ライフを送れることを願っています!