野球のタイブレークとは?国際大会や社会人、学生によるルールの違いや条件を徹底解説!

野球で「タイブレーク」ってたまに聞くけど、じつはよくわかっていない…

そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそのような方に向けて

  • 野球におけるタイブレークとは何か
  • リーグや団体によりどうルールが違うか
について解説します。

まーく

ちなみに、この記事は、野球歴25年以上の野球マニアである、私まーくが書きました。みなさまのお役に立てればうれしいです。

そもそも野球のタイブレークとは?

そもそも野球のタイブレークとは、同点のまま決着がつかない場合に、攻撃側が予めチャンスの状態から攻撃を開始し、得点が入りやすいようにすることで決着を促すルールです。
そしてこの適用条件はチームが所属している団体や出場している大会、リーグによって変わります。また、そもそもタイブレーク制度を導入していないところもあります。

リーグや団体によるタイブレーク適用条件の違い

ここでは各リーグや団体によるタイブレーク適用条件の違いを記載します。

国際試合

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)

  • 第4回大会(2017年)からは、延長11回からタイブレークが適用されます。
  • 0アウトランナー1・2塁から攻撃が始まります。
  • 打順は前の回の続きから始まります。
  • 1塁ランナーは打者の前の打者、2塁ランナーは1塁ランナーの前の打者です。

WBSCプレミア12

  • 延長10回以降からタイブレークが適用されます。
  • 0アウトランナー1・2塁から攻撃が始まります。
  • 打順は前の回の続きから始まります。
  • 1塁ランナーは打者の前の打者、2塁ランナーは1塁ランナーの前の打者です。

21U野球ワールドカップ

  • 延長10回以降からタイブレークが適用されます。
  • 0アウトランナー1・2塁から攻撃が始まります。
  • 打順は、10回は好きな打順から始められ、11回以降は前の回の続きです。
  • 1塁ランナーは打者の前の打者、2塁ランナーは1塁ランナーの前の打者です。

プロ野球

現在、日本のプロ野球ではタイブレーク制度は導入されていません。

社会人野球

社会人野球の公式戦(都市対抗野球大会等)で2003年から採用されています。最新の条件は下記です。

  • 延長12回以降からタイブレークが適用されます。
  • 0アウトランナー1・2塁から攻撃が始まります。
  • 打順は11回の続きから始まります。
  • 1塁ランナーは打者の前の打者、2塁ランナーは1塁ランナーの前の打者です。
※2020年はコロナウイルスの影響で、「延長10回以降、準決勝までは試合時間にかかわらず適用。決勝戦は4時間を超えた場合、そのイニング完了の次のイニングから、1アウト満塁の段階から適用」とし、かつ最初のイニングは打順を任意選択制(次イニングからは継続打順)となりました。

高校野球

国民体育大会や明治神宮野球大会

  • 延長10回以降からタイブレークが適用されます。
  • 0アウトランナー1・2塁から攻撃が始まります。
  • 打順は9回の続きから始まります。
  • 1塁ランナーは打者の前の打者、2塁ランナーは1塁ランナーの前の打者です。

春のセンバツや夏の選手権大会

  • 延長13回以降からタイブレークが適用されます。
  • 0アウトランナー1・2塁から攻撃が始まります。
  • 打順は前の回(12回)の継続となります。
  • 1塁ランナーは打者の前の打者、2塁ランナーは1塁ランナーの前の打者です。
※ともに決勝戦ではタイブレークは適用されません。

まーく

以上が、野球のタイブレークについての解説でした。少しでもプロ野球ファンのお役に立てればうれしいです。みなさまが楽しい野球ライフを送れることを願っています!