【3分でわかる!】野球のOPSとは?意味や計算方法など、超簡単に解説!

プロ野球で”OPS”ってたまに聞くけど何だろう…

そんなことを思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では

  • OPSの意味は何か
  • OPSはどのように計算すればいいか
について詳しく解説します。

まーく

ちなみに、この記事は、野球歴25年以上の野球マニアである、私まーくが書きました。みなさまのお役に立てればうれしいです。

OPSとは?

OPSとは野球において打者を評価する指標のひとつで、比較的、得点と相関が高い指標として使われています。
日本で有名な評価指標は「打率」や「安打数」、「本塁打数」や「打点」などがあります。
しかし、これらにはそれぞれ、欠点があります。それは打者としてのチームへの貢献度を適切に表していないということです。
例えば「打率」が.300で単打しか打たない打者と、「打率」は.200だけど本塁打ばかり打つ打者がいたとします。この2人を「打率」だけで評価すると、前者が高く評価されてしまいますが、果たしてそれは評価指標として正しいのでしょうか?
答えはNOです。他の「安打数」、「本塁打数」や「打点」にも同じことが言えます。つまり、1つの結果のみを切り取った部分的な評価指標では、その打者を正しく評価することは難しいのです。
その点、OPSはそれらの単独指標に比べると、比較的、打者のチームへの貢献度合いを表す指標と言えます。

OPSの計算方法は?

OPSは出塁率+長打率で計算されます。
出塁率は『出塁した打席数÷犠打と打撃妨害による出塁を除く打席数』で、犠打と打撃妨害による出塁を除く打席のうち、アウトにならずに出塁した割合です。
長打率は『塁打数÷打席数』で、1打数あたり、平均いくつの塁打を得たかを示しています。
この2つを合算した数値がOPSです。
例えば、出塁率が.330で長打率が.500の打者のOPSは.830となります。

OPSを使って野球を観ると楽しくなる

OPSの開発者であるビル・ジェームズは、OPSを用いて打者をAランクからGランクまでの7段階に格付けできるとしています。

ランク評価OPSの範囲
A素晴らしい.9000以上
B非常に良い.8334 - .8999
C良い.7667 - .8333
D.7000 - .7666
E平均以下.6334 - .6999
F悪い.5667 - .6333
G非常に悪い.5666以下
これを利用し、2020年の規定打席到達者のOPS上位20人をランク付けしてみましょう。
順位選手名OPS評価
1村上 宗隆(ヤ)1.012素晴らしい
2青木 宣親(ヤ)0.981素晴らしい
3鈴木 誠也(広)0.953素晴らしい
4丸 佳浩(巨)0.928素晴らしい
5佐野 恵太(デ)0.927素晴らしい
6大山 悠輔(神)0.918素晴らしい
7梶谷 隆幸(デ)0.913素晴らしい
8岡本 和真(巨)0.907素晴らしい
9坂本 勇人(巨)0.879非常に良い
10サンズ(神)0.814良い
11宮﨑 敏郎(デ)0.805良い
12高橋 周平(中)0.794良い
13ソト(デ)0.793良い
14堂林 翔太(広)0.787良い
15ビシエド(中)0.776良い
16山田 哲人(ヤ)0.766
17大島 洋平(中)0.763
18ボーア(神)0.76
19近本 光司(神)0.759
20菊池 涼介(広)0.757
このようにランク付けされました。応援しているチームの打者のOPSがどれくらいか?打率や安打数、本塁打数だけではなく、確認してみてください。
そうすると、そのチームの攻撃の強さがより分かりやすくなると思います。
他の指標について知りたい方はこちらをご覧ください。
プロ野球のセイバーメトリクスとは【すぐわかる!】プロ野球のセイバーメトリクスとは?主な指標を一覧で徹底解説!

まーく

以上が、OPSの解説でした。少しでもプロ野球ファンのお役に立てればうれしいです。みなさまが楽しい野球ライフを送れることを願っています!