プロ野球の公示を毎回検索するのは面倒だな…便利に知る方法はないのかな。
出場登録や抹消にルールってあるんだっけ…?
日々、プロ野球の観戦をしていると、公示ってすごく気になりますよね。
また、公示は今後のチームの戦略や選手起用を推測する上で、ファンとしてはとても重要ですよね。
逆に、公示を常に把握しておけば、プロ野球についてどんどん詳しくなって、往年のプロ野球ファンと濃い会話ができること間違いなし!かもしれません。
そこでこの記事では
- 公示と何か(どんな種類があるのか)、いつ発表されるのか
- 公示情報を把握するための効率的な方法
- 公示に関わるルール(出場選手登録や抹消など)
まーく
目次
プロ野球の公示とは?いつ発表される?
プロ野球の公示とは、プロ野球の出場選手登録や登録抹消、支配下選手登録や登録抹消、フリーエージェントの宣言や育成選手の登録や自由契約など、主に選手の所属チームにおける在籍状況の変化を公表することです。
プロ野球ファンがシーズン中に最も関心が高いのは、日々行われる出場選手登録および登録抹消ですよね。
また、オフシーズンでは、フリーエージェントや自由契約選手の公示に関心が高まるかもしれません。
そこで、ここでは公示の種類とそれがいつ発表されるかについて解説していきます。
出場選手登録および登録抹消
『出場選手登録および登録抹消』は簡単にいうと、1軍の試合に出場するために、選手を登録すること・選手の登録を抹消すること、です。
1軍の試合に出場するためには、出場選手として登録しないといけないんですね。
出場選手登録および登録抹消の時間(期限)
出場選手登録および登録抹消の期限は下記のようになっています。
- 平日のナイトゲームの場合:試合当日の15時までに球団がセ・リーグorパ・リーグの連盟事務局に提出する。
- 平日のデーゲームの場合:試合開始予定時刻1時間前までに球団がセ・リーグorパ・リーグの連盟事務局に提出する。
- 土曜・日曜祝日の場合:現地(試合会場)で試合開始予定時刻1時間前までに出場審判員に書面を手渡し、これを公式記録員が報道機関に発表することによって連盟に申請をしたこととみなす。
支配下選手登録および登録抹消
支配下選手登録とは、簡単にいうと、球団が選手がチームメンバーになるという契約をして、それを公表することです(育成契約選手は”支配下”には含まない)。
支配下選手登録抹消はその逆で、契約をしていた選手との契約を破棄、もしくは継続しないということです。この場合、選手は自由契約になったり育成選手として再契約したりします。
選手を球団の選手とするか(契約するか)どうか、に関しては下記のように複数の公示の種類があります。
新規支配下選手登録の公示
『新規支配下選手登録』とは、新たに球団が選手と契約し、自チームの選手になってもらうことです。
『支配下選手登録』の期限は、その年であれば7月31日です。
なので、毎年7月末までに駆け込みでトレードや外国人選手との契約などが行われます。
トレードの公示
トレードの公示とは、複数のチームが選手同士を交換する契約を発表することです。もしくは選手と金銭の交換の場合もあります。
パターンとしては
- 選手同士の交換
- 選手と金銭の交換
- 選手+金銭の交換
この『トレード』自体に期限はありませんが、シーズン中の新規支配下登録の期限が7月31日までなので、それに合わせて行われることが多いです。
自由契約選手の公示
自由契約選手の公示とは、簡単にいうと、その球団に所属しなくなった(新たに契約を結ばなかった)選手を発表することです。
自由契約になるパターンとしては、球団から戦力外通告を受けた場合や、契約交渉がうまくいかずに自由契約となる場合などがあります。
特定の期限などは特にありませんが、基本的にはオフシーズンでの公示がほとんどです。
任意引退選手の公示
任意引退選手の公示とは、選手の希望により引退を行う選手を発表することです。
任意引退とは、選手の意思により新しい球団と契約せず、かつ、現在の選手としての契約を解除するものです。
この場合、選手の保有権は所属してた球団に残るので、もし仮に現役選手として復帰したければ、元いた球団に復帰するか、他球団に移籍する場合には引退した際に所属していた球団の承諾が必要となります。
特にこの公示に期限などはありませんが、主にシーズン終了間際かオフシーズンに公示されることが多いです。
出場停止選手の公示
出場停止選手の公示は、選手の協約違反などの際に、コミッショナーや球団から出場停止処分を科せられることがあり、その場合、公示として発表されます。
過去にあった事例としては、脱税事件に関わったり、暴行事件を起こしたりした選手がこの公示で出場停止とされました。
出場停止選手の公示に特に期限などはなく、随時発表されます。
契約保留選手名簿の公示
シーズンオフになると、契約保留選手名簿の公示があります。
契約保留選手名簿とは、球団が今年度の支配下選手のうち、次年度も契約を結ぶ予定の選手の一覧です。
シーズンオフの12月頭に発表されます。
契約保留選手名簿に入っていない=自由契約選手
となります。
フリーエージェント
オフシーズンに最も気になるのが『フリーエージェント』ですよね(通称:FA)。
そしてこの権利のことを『フリーエージェント権(FA権)』といいます。
FA権とは、簡単にいうと、自由に国内外の球団と選手契約の交渉・締結ができる権利のことです。
フリーエージェントの公示に関しては下記の3種類があります。
フリーエージェント有資格選手の公示
フリーエージェント有資格選手の公示とは、フリーエージェント権を保有している選手を公表することです。
毎年10月の中旬に公示が出ます。
フリーエージェント宣言選手の公示
フリーエージェント権を行使する選手の一覧が公表されます。
これは、フリーエージェント権の表明の期限(日本シリーズが終了した日の翌日から土、日、祭日を除く7日間)の翌日に発表されます。
フリーエージェント宣言選手契約締結合意の公示
実際にフリーエージェントとなった選手が球団と選手契約を結んだ場合、公表されます。
特に決まった期限などはありません。
育成選手
育成選手とは、簡単にいうと、支配下登録選手には入っていないものの、将来の支配下登録を見据えて”育成選手”として契約した選手のことです。
この育成選手に関する公示は下記の3種類があります。
新規育成選手登録の公示
新規で育成選手として登録される選手がいる場合、公示されます。
翌年度育成選手保留者名簿の公示
球団が来シーズンも引き続き契約を結ぶことを予定している育成選手の一覧です。
その年のシーズンが終わった10月末に公表されます。
育成選手保留者名簿に名前がない=自由契約となる選手
です。
※育成選手契約は3年までとされているため、4年目も育成契約を予定している選手でも一度自由契約となり、再度球団と育成選手契約を結ぶ場合があります。
自由契約選手の公示
育成選手として契約せずに、自由契約となる選手の公示です。
こちらもその年のシーズンが終わった10月末に公表されます。
プロ野球の公示情報を効率的に取得する方法
今まで、プロ野球の公示の種類について解説してきました。
特にシーズン中の日々、プロ野球ファンが確認していきたい公示は、『出場選手登録および登録抹消の公示』かと思います。
どの選手が2軍から上がってくるのか、どの選手が2軍行きとなるのか、シーズンの結果を左右する重要な情報ですよね。
それらの日々更新されていく公示情報を効率的に、かつ正しく把握する方法をまとめました。
おすすめ順に紹介していきます。
日本野球機構(NPB)のTwitter
日本野球機構(NPB)のTwitterでは、公示情報が更新されるたびにツイートされています。
自分から取りに行かずとも、フォローしていれば情報が入ってくるようになりますのでオススメです。
↓フォローはこちらからどうぞ。
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ベースボールキングのTwitter
ベースボールキングのTwitterも情報が早く正確なのでオススメです。
公示以外の情報も発信してくれているので、プロ野球全般の情報を取得するのにオススメですよ。
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スポナビのTwitter
業界最大級のスポーツサイトであるスポナビも、Twitterを運営しています。
こちらも公示を含めた様々な情報が見られますので、オススメです。
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Full-CountのTwitter
大人気の野球メディア、Full-CountもTwitterを運営しており、公示情報もしっかり流してくれています。
こちらも公示を含めた様々な情報が見れますので、オススメです。
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日本野球機構(NPB)の公式サイト
Twitterアカウントを持っていない方は、日本野球機構(NPB)の公式サイトを見に行くのがオススメです。
最も情報が正確なのと、他のスポーツ系ニュースサイトよりも早く情報が取得できます。
スポナビのWebサイトやアプリ
先ほど紹介したスポナビのWebサイトやアプリで確認するのも良いでしょう。
その日の公示が見やすくまとめられている、かつ、スポーツサイトなので、情報量が豊富で、見ていて楽しめると思います。
Baseball LABのWebサイト
Baseball LABでも公示の情報が確認できるのですが、最も良い点は過去の公示もさかのぼって表示できる点です。
当日だけでなく、過去の情報も確認したいときに非常に便利です。
出場選手登録や登録抹消のルール
公示情報を確認する際、頭に入れておきたいのが出場選手登録や登録抹消のルールですよね。
出場選手登録や登録抹消のルールにはいくつかルールがあり、それに基づいて各球団が戦略を練っているんですよ。
出場選手登録のルール
出場選手登録のルールは下記です。
- 1軍に登録できる人数は最大29人(2019年〜)
- そのうち試合に出場できるのは最大25人(通称:ベンチ入りメンバー)
- 外国人選手(野球協約82条)の出場選手登録は最大4名で、野手または投手として登録できるのはそれぞれ3名まで
- 開幕戦の出場選手登録は開幕3日前までの申請が必要(申請したら開幕戦まで変更できない)
- 出場選手の登録期間はチームのレギュラーシーズン最終戦(リーグ戦4-6位のチーム)、もしくはクライマックスシリーズ敗退日または終了日まで
- 日本シリーズではこの制度は適用されず、40人を「出場有資格者選手」として予め登録しておき、その中から試合ごとにベンチ入りメンバーを選ぶ方法になる
出場選手登録抹消のルール
出場選手登録抹消のルールは下記です。
- 登録を抹消されるとその日から一軍の公式戦には出場できなくなり、10日間は再登録ができない(シーズン中のトレードにより所属球団の変更があった場合は除く)
- シーズン中にトレードを行なった場合は、旧所属球団での出場選手登録・支配下選手登録の抹消を行なった後、移籍先球団で支配下選手登録・出場選手登録を行えば出場可能
例外となる規定
出場選手登録や登録抹消のルールには例外があり、下記が該当します。
脳震盪登録抹消特例措置
プレー中の交錯などで脳震盪を起こし出場選手登録を抹消された場合、規定の10日間を経過せずとも再登録が可能とする制度です。
この制度により出場選手登録を抹消する場合は、代わりの選手を指定して出場選手登録することができます。
抹消された選手が10日以内に復帰する場合は、この代わりになった選手が出場選手登録を抹消されますが、この抹消から10日間経過していなくても、通常通り、再度出場選手登録をすることが可能です。
引退試合選手登録特例措置
引退試合を行う選手に限って、現在登録している他の選手を抹消せず、1日限定で出場登録選手の枠を超えて登録することができます。
この特例によって登録できる選手の数に制限はありませんが、試合でベンチ入りできる選手は25人と変わりません。
まーく
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