よく野球中継などを観ていると『定位置』という言葉を聞きます。しかし、定位置とは何なのか、そもそも守備位置はどういう考え方でついているのか、しっかりと理解できていますでしょうか?今日はそんな内野手の定位置と守備位置の考え方について説明していきます。
まーく
内野手の守備位置の考え方とは?
内野手の基本的なポジショニングには3パターンあります。
- 定位置
- 中間守備
- 前進守備
※中間守備・前進守備については別の記事にて詳しく説明します。
そして、これらの守備位置を変更する要素としては下記になります。
- 得点差
- イニング
- アウトカウント
- ランナーの有無
- バッターのタイプ
- ピッチャーのタイプ
- ピッチャーの配球
これらの状況を踏まえ、大きく守備位置を変えたり、大きく変えずとも、微調整したりします。そして『定位置』は基本的にはファーストでアウトを取る時のフォーメーションになりますので、
- ノーアウト・1アウトでランナーなしの場合
- ランナーがいても2アウトの場合
- 得点圏にランナーがいてもアウトカウントを優先して増やしたい場合
のポジショニングになります。
内野手の定位置とは?
では内野手の定位置とはどこになるのでしょうか?基本的に、定位置の場合は下記の図のポジショニングになります。
考え方としては、『ファーストでアウトのできる位置』に守ることです。そして、この定位置から、
- バッターのタイプ
- ピッチャーのタイプ
- ピッチャーの配球
などを加味して、微妙にポジショニングを変えるのです。例えばバッターが右打者で引っ張る癖があるバッターであれば、サードは少し3塁線を詰めて守ります。なぜなら、3塁線を抜かれると長打になってしまうからです。
ポジショニング例
では実際にバッターのポジショニングの例をみて、考えていきましょう。
引っ張り気味の左バッターだったら?
ファースト:少しラインよりに移動
セカンド:1塁よりに移動
サード:三遊間よりに移動
ショート:2塁ベースよりに移動
あらかじめ、ボールが飛ぶ確率が高そうな方向に移動しておくという考え方ですね。
流すのが得意な左バッターだったら?
ファースト:1・2塁間よりに移動
セカンド:2塁よりに移動
サード:少しラインよりに移動
ショート:3塁ベースよりに移動
これも同じで、あらかじめボールが飛びそうな方向に移動しておきます。
また、左バッターで流すタイプは、内野安打を狙うタイプもいます。
なぜなら左バッターの場合は打ち終わったら体が1塁方向に流れるので、走り出しのスタートラインがそもそも有利でなのです。
よって当てただけのようなバッティングでサード方向に転がし、内野安打、なんてこともあり得るのです。
よって、スイングが小さく、当ててくるだけのタイプであるとわかったら、内野全員が少し浅めに守って警戒が必要です。
最後に
以上が内野手の定位置と守備位置の考え方でした。
さらに詳しいシチュエーション別のフォーメーションは別記事で詳しく記載していきますのでよろしくお願いいたします。