野球の守備にはポジションがあります。しかし、野球のことがあまりわからない状態だと、
野球の応援に誘われたけど、”守備位置”って何?
子供が少年野球を始めるけど、ポジションごとにどんな役割があるんだろう…?
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、そんな野球初心者の方に向けて、野球の守備のポジションと役割・適正について解説します。
ちなみに、そもそも野球って何するの?って方はこちらをご覧ください。 【野球の基本的なルールまとめ】初心者でも10分で完璧に!?どこよりもわかりやすく解説!
まーく
野球のポジション一覧
まず、野球には9つのポジションがあり、各名称は下記になります。
- ピッチャー
- キャッチャー
- ファースト
- セカンド
- サード
- ショート
- レフト
- センター
- ライト
甲子園などで見る機会がある方も多いかと思いますが、ピッチャーなら『1』、キャッチャーなら『2』となっているのはこのためです。また控えの1番手のピッチャーは『10』をつけている場合も多いです。
ちなみに、球場のスコアボードにもこの番号で守備位置が示されます。(選手の名前の隣にある1〜9の数字がそれです)
野球では守備の際に、これらの9つのポジションに選手が位置を取り、攻撃に対して守備を行います。
それぞれのポジションの役割は?
では各ポジションはどのようなポジションで、どのような役割があるのでしょうか。一個ずつ見ていきましょう。
ピッチャー
野球の試合におけるメインポジションで、ピッチャーがバッター(攻撃側)に対して投球を行うという行為が守備の中で大半を占めます。
よって、ピッチャーのパフォーマンスがそのまま試合の結果に直結します。
プロの試合では、先発・中継ぎ・抑えというように、試合のイニングや状況によって登板タイミングを分業しています。
求められる能力は、
- ストライクを取れるコントロール
- 相手バッターを打ち取れるスピードの速いストレートやキレのある変化球を投げられること
- どんな状況でもへこたれない強靭なメンタル
プレーヤー観点での役割とルールに関してはこちらの記事で解説していますので参考にしてみてください。
【5分でわかる】野球のピッチャーの役割とは?知っておくべきルールは? また、9人目の野手とも言われており、バント処理などの守備力も重要です。守備に関して詳しく知りたい方はこちらで解説しています。
ピッチャーの守備の基本・動き方のコツとは?
キャッチャー
キャッチャーも野球において非常に重要なポジションです。いわば、守備陣の”リーダー”であり、全体を見渡せる位置にあることから『扇の要』とも呼ばれています。
求められている役割は
- ピッチャーの投げるべきボールをサインで指示し、投球を受ける(”リード”とか”配球”と呼ばれています)
- 守備全体への指示(サインプレーなど)
- 塁に出たランナーや盗塁への”牽制”や”送球”
- 本塁でのクロスプレー(突っ込んでくるランナーへのタッチプレイなど)
- 本塁付近の打球の処理
キャッチャーの構え方とキャッチングの極意(コツ)とは? キャッチャーの守備(フィールディング)の基本・コツとは?
ファースト
プロ野球などでは打撃が上手くて守備があまり良くない選手がやるポジションのイメージかもしれませんが、そんなに簡単なポジションではありません。
むしろ、野手からの送球を受けるという重要な役割を担っており、ファーストの捕球能力が低いと、だいぶアウトカウントを損します。
求められる役割としては、
- 野手からの送球を受ける
- 1塁近辺の打球の処理
- ピッチャーからの牽制を受ける
- バント処理
- 中継プレイ
セカンド
セカンドは広島カープの菊地選手のように、
- 俊敏性
- 様々な状況での判断能力
- 的確なスローイング能力
求められる役割としては、
- バントシフト時の1塁ベースカバー
- 守備範囲の打球処理
- 2塁ベースカバー
- 2塁牽制への対応
- 2塁盗塁への対応
- 外野からの中継プレー
サード
サードは別名”ホットコーナー”と呼ばれており、右バッターが引っ張った強烈な打球が飛んでくることが多々あります。よって、
- ボールから逃げない精神力
- 打球処理能力
- 的確なスローイング能力
そこまで大きな守備範囲は必要ないですが、前後に動かなければいけない打球が多いです(前:バントや当たり損ないの打球。後ろ:ファウルフライなど)。
詳しくはこちらで解説しています。 サードの守備の基本・動き方のコツとは?
ショート
ショートは別名”内野の花形”と呼ばれるほど、見せ場が多いポジションです。守備範囲も広く、強烈な打球や前進しなければいけない打球、後ろ深くまで飛ぶフライなど、様々な打球を処理しなければいけません。よって、
- 高い俊敏性
- 打球処理能力
- 送球力の高さ
求められる役割としては、
- 守備範囲での打球の処理
- 2塁への盗塁・牽制時のベースカバー
- ダブルプレーでの対応
- 外野からの中継プレー
レフト
レフトは、ベイスターズの筒香選手やヤクルトのバレンティン選手など、守備力が高くない選手が守るイメージがありますが、右バッターが引っ張った三遊間を抜けてくる強い打球を処理する能力が必須です。
また、求められる役割としては
- 守備範囲の打球の処理
- センターへのバックアップ
- 2塁・3塁のベースバックアップ
センター
センターといえば”外野の花形”と呼ばれており、
- 広い守備範囲をカバーできる足の速さ・俊敏性
- 遠くまで正確に速く投げられるスローイング能力
- 高い打球処理能力
役割としては、
- 守備範囲の打球の処理
- セカンド・ショートのバックアップ
- 2塁ベースのバックアップ
- レフト・ライトのバックアップ
ライト
ライトは、少年野球などではあまり打球が飛んで来ず、守備力が低い選手が守るポジションのイメージがありますが、一定のレベル以上になると、非常に高い能力が求められます。
- スローイング能力(肩の強さ・正確な送球のコントロール)
- 打球処理能力
求められる役割としては
- 守備範囲の打球の処理
- ファースト・セカンドの打球のバックアップ
- 送球に対するバックアップ
- ファースト・セカンド後方のフライの捕球
以上が、野球の守備のポジションと役割まとめでした。ぜひ参考にしてみてくださいね。
さらに、各ポジションの選手が状況に応じてどのように動くのかはこちらを参考にしてみてください。
また、そもそもどのように守備って上手くなるの?という方に関してはこちらです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。