ピッチャーのよくある悩みとして『下半身始動、下半身を上手く使った投球ができない』というものがあります。下半身を上手く使わないといけないのはわかっているつもりでも、なかなか意識するだけでは上手くいきませんよね。そこでこの記事では、全ての野球プレーヤー、特にピッチャーの人やと指導者の方のために、『下半身始動の投球フォームができない原因と練習方法』について解説します。
まーく
そもそも下半身始動の投球フォームとは?
そもそも下半身始動の投球フォームとはどんなものなのでしょうか?
まず前提として理解しておくべきなのは、ピッチングは全身の筋肉、特に下半身で生まれたパワーを体を上手に使ってボールまで伝えていく作業になります。詳しくはこちらの記事で確認してみてください。
その上で、正しく足を上げ、ステップをして体重移動し、テイクバックをしてトップを作り、腰の回転、肩の回転によって腕が強く振られるのです。この動作についての解説はこちらをご覧ください。 ピッチングで速く安定した球を投げるためのワインドアップとプレートの使い方とは? ピッチングで速く安定した球を投げるための足の上げ方とは? ピッチングで速く安定した球を投げるためのステップとテイクバック ピッチング上達のコツ!速く安定した球を投げるための前足ステップからの体の回転方法とは? ピッチングで球速が上がる!腕の振りを加速するリリース・手首の使い方は?
下半身始動ができていない=下半身を上手く使えていない、ということになりますね。
下半身始動の投球ができない原因は?
なぜ下半身始動が上手くできないのか、考えられる原因は下記です。
- 足の上げ方に問題がある
- 体(骨盤)が開くのが早くなってしまっている
- 腕に意識を持ちすぎている(腕で投げる意識が強すぎる)
- 下半身の筋力が弱い
- 下半身を使った体重移動が上手くできていない
足の上げ方が悪いと下半身を使えない
以前、足の上げ方についても解説しましたが、
- 重心を軸足の母指球に乗せられていない
- 軸足が折れて体のバランス後ろに傾いてしまっている
- 前足の上げる角度がそもそも開いている(腰をひねっていない)
- 軸足の母指球にしっかりと重心を置き、まっすぐ立つ練習
- 前足を上げた時に腰をひねり、正しくステップする練習
下半身始動を身につける練習方法
下半身を上手く使った投球フォームを身につける練習方法を紹介します。これらを行っていけば、最初に挙げた下半身が上手く使えない課題も全て解決できますよ。
片足ジャンプ
軸足で立ち、ピッチングの時と同じように前足を上げてジャンプします。
ずっと同じ場所で片足で飛ぶことで、体重が乗る感覚がわかり、バランス感覚も身につけられます。
横ジャンプ投げ
片足ジャンプの態勢で、横にジャンプして実際に投げる練習です。
足場の反復
プレートに軸足をつけたまま、前足をステップし、また戻るの繰り返しをする練習です。
L字ステップ
こちらの動画では、前足の上げる位置の解説と、前足をL字のように動かすステップをする練習が紹介されています。
腕組みステップ
こちらの動画では、正しいステップの仕方と体重移動を身につける方法が紹介されています。
下半身が前に進んで上半身が残る、という理想的な使い方を身につけることができます。
メディシンボールを使った練習
こちらの動画ではメディシンボールを使った練習方法が紹介されています。
下半身の動きでメディシンボールを投げることで、力が伝わる動かし方を身につけることができますよ。
以上が、下半身始動の投球フォームができない原因と練習方法についての解説でした。ぜひ参考にしてみてくださいね。みなさまの野球人生がより良いものになりますように。