バッティングでは『カウント』があります。この『カウント』次第で、バッターが有利だったり、ピッチャーが有利だったりします。そしてカウントに合わせたバッティングが必要になりますので、この記事ではそれに関して解説します。
まーく
目次
バッターにとって『有利』『不利』なカウントとは?
バッターにとって有利・不利なカウントは下記です。
ピッチャーに有利なカウント
1-0(1ストライク0ボール)
2-0(2ストライク0ボール)
2-1(2ストライク1ボール)
2-2(2ストライク2ボール)
バッターに有利なカウント
0-0(初球)
0-1(0ストライク1ボール)
0-2(0ストライク2ボール)
0-3(0ストライク3ボール)
1-2(1ストライク2ボール)
1-3(1ストライク3ボール)
互角のカウント
1-1(1ストライク1ボール)
2-3(2ストライク3ボール)
ピッチャーが有利なカウントである、1-0,2-0,2-1,2-2では、バッターは三振してはいけないという心理が働き、バットに当てにいく意識が強まることで、結果的に強いスイングができず、アウトになる確率が高くなります。
逆に、バッターが有利である0-0,0-1,0-2,0-3,1-2,1-3では三振することもないので、バッターは思い切りスイングでき、結果的にヒットになる確率が高くなるのです。
初球が非常に大事
対戦では、初球で0-1になるか1-0になるかが、バッター有利かピッチャー有利かの最初の分かれ道になります。だからピッチャーにとってもバッターにとっても『初球が大事』なのです。
前に下記の記事で、ファーストストライクを打つ重要性を解説しました。 バッティングで結果を出したいなら、ファーストストライクを狙おう!
初球はピッチャーの心理として、ストライクを取って勝負を有利に進めたいという心理が働きますので、バッターとしては、初球の”ファーストストライク”を狙っていきたいところです。
どういった順番でカウントが進んでいくかも重要
同じカウントでも、どういう順番でカウントが進んで行くかで、ヒットの確率も変わります。
ピッチャーはなるべくストライク先行のカウントにして勝負を進めたがりますし、逆にバッターはボール先行のカウントで勝負した方が強いスイングができるので有利なのです。だから、バッターはボール球を打たないことが重要なのです。
カウント別のバッティングで意識すべきポイント
ここでは、カウント別のバッティングで意識すべきポイントをそれぞれのカウントで解説していきます。
0ストライクからのバッティング
0-1(1ボール0ストライク)の場合
この場面では、ピッチャーはどうしてもストライクが欲しいので、しっかりと狙い球を絞って強いスイングをしていきましょう。
仮に厳しいコースのストライクボールがきたとしても、1-1になるだけで、バッターの不利にはなりません。
0-2(2ボール0ストライク)の場合
この場合は、かなりバッターが有利なカウントです。ピッチャーはストライクを入れないとますます不利になるカウントです。
バッターは自分の最も得意な球を待ち、思い切りスイングしていきましょう(得意なコース・球種に絞る)。
それ以外は見送りましょう。
0-3(3ボール0ストライク)の場合
この場合は、最も甘い球が来る確率が高いカウントです。ピッチャーはストライクを入れないとフォアボールになってしまいます。よって、真ん中付近に甘い球が来る可能性が高いので、フルスイングしていきましょう。ただ、出塁が重要な場面(初回や僅差の時の先頭打者など)はフォアボール狙いで見送ることもあります。
1ストライクからのバッティング
1-0(0ボール1ストライク)の場合
ピッチャーとしては1ストライクを先行して取れると、非常に有利になります。逆にバッターとしては、もう一度ストライクを取られると追い込まれてしまいますので心理的に不利になります。しかしここで焦ってはいけません。1ストライク取られただけで追い込まれてはいないのです。まだこの場面では、もう一度狙い球を絞り、バッティングしていきましょう。
1-1(1ボール1ストライク)の場合
この場合は、中立なカウントになりますので、初球と同じ気持ちで準備しましょう。ボール球を振ったり、漠然ときた球を振るのではなく、しっかりと狙い球を絞っていきましょう。
1-2(2ボール1ストライク)の場合
この場合、バッター有利なカウントになります。ピッチャーはストライクを投げざるを得ません。バッターは狙い球を絞り、フルスイングしましょう。ピッチャーからすると、バッターがスイングしてきやすいことはわかりますので、変化球を投げて来る確率が通常より高くなります。よってバッターは変化球で甘い球に狙い球を絞るのも良いでしょう。
1-3(2ボール1ストライク)の場合
この場合はバッターに絶対的に有利なカウントです。ピッチャー心理としては絶対にフォアボールを出したくないので、甘い球が来やすいです。バッターは狙い球かなり絞り(コース、球種、高さ)、フルスイングしていきましょう。
2ストライクからのバッティング
2-0(0ボール2ストライク)/2-1(1ボール2ストライク)の場合
バッターは2ストライクと追い込まれ、不利なカウントです。あと1球ストライクを取られれば三振です。この場面では甘い球はほとんどきません。バッターはストライクゾーンいっぱいに視野を広げ、ストライクゾーンギリギリのボールであっても、全て振っていきましょう。しかし、追い込まれているからといってボール球に手を出してはいけません。
2-2(2ボール2ストライク)の場合
この場面、まだピッチャーに有利ではありますが、2-1,2-0に比べると、そこまでバッターに不利ではありません。もう1球ボールがくれば、2-3となり、中立のカウントまで戻せるからです。この場面ではピッチャーがウイニングショットを投げて来る確率が高まりますので、それを頭に入れつつ、ストライクゾーン全体に視野を広げ、ゾーンぎりぎりのボールにも手を出していきましょう。
2-3(2ボール2ストライク)の場合
このカウントは中立カウントになります。ピッチャーとすれば『フォアボールは出したくない』という心理が働きますし、バッターとすれば『三振はしたくない』という心理です。
バッター側の心構えとしては、冷静にストライクとボールを見極め、ストライクのみをしっかりと打っていきましょう。
以上がカウント別のバッティングで意識すべきポイントでした。ぜひご自身のバッティングに役立ててくださいね。