バッティングが上手くなる、自分に合ったバットの握り方って?

バッティングが上手になるために必要なこととして、『自分が打ちやすいバットの握り方を見つける』というものがあります。バットをしっかりと握れていれば、下半身から体幹を通り伝わってきた力をスムーズにバットに伝え、強いスイングをすることが出来るようになります。この記事では、全ての野球プレーヤーと指導者の方のために、バットの握り方の種類と、自分にあった握り方を見つける方法を解説します。

まーく

ちなみに、この記事は、野球歴25年以上の野球マニアである、私まーくが書きました。みなさまのお役に立てれば嬉しいです。

バットを『指』で握るか『手のひら』で握るか

バットの握り方には2種類あります。

指で握る『フィンガーグリップ』

一つ目がこの指で握る、フィンガーグリップという握り方です。指の第二関節から付け根のあたりで握ります。

メリット

指で握ることで手首も柔らかく使えるので、バットコントロールがしやすくなります。

デメリット

指で握る分、パワーをバットに伝えにくくなります。一般的に、アベレージヒッター向けと言われています。

手のひらで握る『パームグリップ』

2つ目が手の平で握る、パームグリップという握り方です。手の平で包むようにしっかりと握ります。

メリット

手の平でしっかりと握るので、インパクト時に手を押し込めるので、しっかりとパワー伝えることができます。

デメリット

フィンガーグリップに比べて操作性が悪くなります。一般的にパワーヒッター向けと言われています。

まずは自分で試してみよう

まずは、自分で握って振ってどちらが最後までスムーズに振り抜けるか、確認してみましょう。
人によっては、(右打ちの場合)右手がパームグリップ、左手がフィンガーグリップという人もいます。微妙に位置を変えながらでも構いませんのでしっかりと振り抜ける握り方を探してみましょう。

バットを『長く』握るか『短く』握るか

次に重要なポイントは、バットを『長く』握るか『短く』握るかです。握る位置を変えればスイングスピードやバットの操作性は大きく変わります。
これは単純に、長いものを回せるとスピードが増し、短くなると、その分体に距離が近くなるので、操作しやすくなるという差になります。

長く握る

バットのグリップの先まで位置をとる方法です。人によっては小指をグリップにかける人もいます。

メリット

スイングスピードが上がり、強い打球が打てるようになります。

デメリット

操作性が落ち、ミートが難しくなります。

短く握る

バットのグリップの先から指2〜3本から握りこぶし1つ分程度までスペースを空けて握る方法です。

メリット

操作性が増し、ミートしやすくなります。

デメリット

スイングスピードが落ち、打球の強さも落ちます。

自分の体に合ったバットを使おう

長く持つべきか、短く持つべきか、どちらも正解はありません。自分自身がどのようなバッティングをしたいのか、もしくはその場面でどのようなバッティングをすべきなのか、によって変えるのもアリですし、握る位置を変えることで感覚がずれて打ちづらくなるので、握る位置は変えないという人もいます。
例えば、2ストライクに追い込まれるまでは長く持って強いスイングをし、追い込まれた後は短く持ってミート中心に切り替える、という人は結構多いです。
そして最も大事なのは、長く握った時に力強いスイングができるかどうか、と、短く握った時にコントロール性の高いスイングができるか、という2点です。そのためにも色々なバットを試してみて、自分が振りやすいバットを使うようにしましょう。

バットは内側に絞って握った方がいいの?

昔はよく、バットを握る時は、右手と左手の第二関節を揃えるように絞って持つように指導する人が多かったようです。それで強いスイングができればいいのですが、多くの場合、手を絞ると脇も絞られ、スイングがコンパクトになるのですが、逆にインパクトまでの距離が短くなるので、バットが加速しない、弱いスイングになってしまうのです。
理想的なのは、右手の第二関節と左指の付け根部分を揃えるくらいで、脇も少し開けてゆったりと構える方法です。こうすれば、コンパクトになりすぎず、特に右の脇をインパクトに向けて絞る過程で、バットが加速し、強いスイングができるようになるのです。

右手に最も力が入る位置を探そう

しかし、手を絞って握るのも、緩めて握るのも、絶対的な正解はありません。結局は、『強い打球を打てるかどうか』『しっかりとボールをミートできるかどうか』が重要で、握り方は過程に過ぎません。ただ、その2つを満たすためには、右手(右打者の場合)に最も力が入る位置を見つけることが近道です。そしてその位置が、『自分に合った握り方』になるのです。
方法としては、バットを誰かに前から押してもらったり、タイヤなどを押してみたりして、右手に最も力が入る位置を探すのが良いでしょう。
右手に最も力に入る位置=最もボールを強く打てる位置になるのです。

以上が、バットの握り方の種類と、自分にあった握り方を見つける方法でした。