バッティングフォームの正しい構え方【野球がみるみる上達する!】

野球のバッターの正しい構え方ってどうすればいいんだろう…?
バッティングフォームの正しい構え方を知って、もっと打てるようになりたい!

こんな悩みや疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
私も野球を始めた当初は、どうやって構えればいいのかわからず、とりあえずバットを持ってなんとなく構えていましたし、
そもそも、どうやってバッティングの構え方を決めればいいのかわかりませんでした。
バッティングフォームの決め方って簡単なようで、とても難しいですよね。
そこでこの記事では、

  • バッティングでどのように構えればいいのか
  • 自分に合ったバッティングの構えの見つけ方
について解説します。
よって、これを読んだあなたは、
  • 自分に合ったバッティングフォームが見つかる
  • 子供達や初心者に、バッティングでどのように構えればいいか教えられるようになる
かと思います!お楽しみに!

まーく

ちなみに、この記事は、野球歴25年以上の野球マニアである、私まーくが書きました。みなさまのお役に立てればうれしいです。

バッティングの正しい構え方とは?

バッティングの正しい構え方は、

  • 自分の正しい『トップ』の位置
  • 『トップ』から逆算した『グリップ』の位置
  • 打撃動作に入りやすい『下半身の構え』
の3点を順に押さえていけば、自然と出来上がります。
しかし、前提になる考え方として、覚えておいていただきたいのは、
バッティングに正解はない
という考えです。
プロの世界であっても日々、バッティングに対する理論、考え方は変わっていってます。
例えば、ひと昔前までは
  • 『バットは最短距離で出せ!』
  • 『バットは上から出してボールを叩け!』
  • 『構えは脇を締めてなるべくコンパクトにしろ!』
などと言われていました。
しかし、今ではそれは非常に古い考え方になっており、こんな指導をしているハイレベルなチームの指導者はほとんどいません。
※指導者がアップデートされていないチームでは、もしかしたら残っているかもしれませんが…。

大切なのは、常に新しい考え方を知り、それを解釈し、取り入れながら『進化』していくことです。
自分の『トップ』の位置、『トップ』から逆算した『グリップ』の位置、打撃動作に入りやすい『下半身の構え』でベースとなる構えを作り、
さらに様々な最新の技術・考えを取り入れながらバッティングを進化させていくことが重要です。

初心者でどう構えればいいか全くわからない場合は?

初心者の方の場合、最も簡単な方法は、
一流選手を真似ること
です。
プロ野球やメジャーリーグで一流と言われている人たちのフォームを真似て、自分に合ったフォームを探してみるのです。
その際の自分に合っているかどうかの判断基準は、
『タイミングが取りやすく、ボールを打ち抜きやすいかどうか』
です。
様々な選手の真似をして、メリット・デメリットを体感し、そこに自分なりのアレンジを加えていき、自分に合ったフォームを作っていくのが良いでしょう。

バッティングフォームの『トップ』とは?

バッティングフォームの『トップ』があまりよくわからない方も多いかと思います。
バッティングをする際、重要になるのが『トップの位置を安定させる』ことです。
この『トップ』とは、バッティングの際に、バットを構えて、テイクバック・体重移動をし、最終的にスイングを開始する位置のことです。
つまり、振り出しの最初の位置です。
※バットを構えている位置ではありません。

この『トップ』を正しい位置で安定させると、スイングが安定した軌道になり、かつ、上半身の力をしっかりと引き出すことができるようになります。
逆に、トップが安定しないと、フォームが崩れたり、体が開いて打てなくなってしまうのです。

バッティングフォームの『トップ』の位置はどうやって作ればいい?

ではこの『トップ』の位置はどうやって作ればいいのでしょうか?
その見つけ方と練習方法を紹介しますね。

バッティングの『トップ』の位置の見つけ方

人によって個人差がありますが、
トップの位置の目安は、高さが肩から耳くらいの位置、手の位置が軸足の1足〜2足くらい横(キャッチャー側)の位置になります。まずは自分でスイングしながら、やりやすい位置を見つけていくことが重要です。

バッティングの『トップ』を作る練習方法

トップの位置を見つけるための練習方法を紹介します。おもにJBS武蔵さんの動画で紹介されている方法です。
今回紹介する以外にも様々な練習方法を紹介してくださっていますので、ぜひチャンネル登録をオススメします。

バウンドスイング

これは、肩を二回叩いてからスイングする方法です。
動かしながらトップを適切な位置に持って行ってスイングすることができます。


123スイング

1、2、3、とステップしながらスイングする方法です。
姿勢が崩れやすいので、崩れないようにバランスを保ちながらやるのがコツです。


ボトルシェイク

ペットボトルを使う方法です。ペットボトルに水を入れて、トップの位置で小刻みにシェイクします。そうすると、筋肉に刺激が入り、体がトップの位置を覚えやすくなるのです。


MEMO
スイングした時に前の肩甲骨がストレッチされている感覚があれば適切にトップが作れている目安となります。

『トップ』から逆算してグリップの位置を決めよう

トップの位置が決まったら、次に最初に構える際のグリップの位置を決めましょう。
絶対にこの位置にしないといけない!というものはないのですが、考え方としては『トップから逆算をしてグリップの位置を決める』です。
下記の例のメリット・デメリットを考慮し、自分なりのグリップの位置を見つけていきましょう。

グリップの位置を高くする

グリップの位置を高くし、トップの位置により近いところで構える方法です。
メリットは、トップまですぐに入れるので、振り遅れが少なくなり、変化球などにも対応しやすくなる点や、動作が少ないのでブレが生じにくくなる点です。
デメリットは、肩や腕に力が入りやすくなるので、力みからスイングが遅れてしまったり、フォームが崩れてしまうことがあります。
例えば元オリックス、現巨人の中島選手のフォームがこれにあたります。


グリップの位置を低くする

グリップの位置を低くし、肩や腕をリラックスさせて構えるのがこの方法です。
メリットはリラックスして構えられるので、力まず、スムーズにスイングできる点です。
デメリットは、トップに入るまでの動作が増えるので、振り遅れや変化球などのタイミングに合わせられない場合があったり、動作が大きい分、ブレが生じやすくなったりする点です。
例えば西武の中村選手は非常にリラックスした構えからバッティング動作に入りますので、参考になるかと思います。


トップの位置とグリップの位置が決まったら下半身の構えを意識しよう

トップの位置とグリップの位置が決まったら、打つ動作に入りやすくするための下半身の構えを作っていきましょう。
下半身の構えには3種類の『スタンス』と3種類の『ステップ』があります。
『スタンス』とは最初の構える際の足の位置のこと、『ステップ』とは足の踏み出し方のことです。
これらのスタンスやステップを考慮して自分なりの構えを見つけていきましょう。
また、それぞれのスタンス・ステップで素振りやバッティング練習や素振りをしてみて、最も打ちやすいものを選びましょう。

バッティングの『スタンス』の種類

スクエアスタンス

投手と捕手を結ぶ線に対して平行に構える方法で、最も基本的なものです。

メリット:姿勢に無理がない。
デメリット:特になし。

クローズドスタンス

前足(右バッターであれば左足)をホームベース方向に踏み込んで構える方法です。

メリット:あらかじめ体をひねっているので、その反動でスイングした時にボールに対して強く力を伝えることができる。
デメリット:ピッチャーからのボールが見えづらくなる。体を回転させる意識が働き過ぎて、体が早く開いてしまう場合がある。

オープンスタンス

キャッチャー側の軸足をベース方向に踏み込んで構える方法

メリット:ボールに対して顔が正対しているので見やすくなり、かつ、インコースのボールが打ちやすくなる。
デメリット:トップへ入る動作が大きくなるので、振り遅れやすくなる。

バッティングの『ステップ』の種類

スクエアステップ

基本的なもので、投手と捕手を結ぶ線に対して平行に足を踏み出す方法です。

メリット:姿勢、動作に無理がない。
デメリット:特になし

クローズドステップ

前足をホームベース方向に踏み込んで打つ方法です。イチロー選手などが採用しています。

メリット:前足を踏み込むことで、ボールを引きつけて逆方向に強い打球が打てる。アウトコースも打ちやすい。踏み込むことでミートポイントが近くなる分、ボールを長くみることができ、ヒットの確率が上がる。
デメリット:インサイドのボールに詰まりやすくなる。

オープンステップ

軸足をホームベース寄りに、前足を3塁側に開く(右打者の場合)形でステップして打つ方法です。元中日・巨人の落合選手や元楽天・DeNAの中村紀洋選手などが代表的です。

メリット:ミートポイントが体に近くなり、ボールを引きつけて打てるようになる。また、体が開く分、全コースのボールを同じミートゾーンで捉えることができるようになる。
デメリット:通常よりもベース寄りに立たないと、アウトコースにバットが届きにくくなる。軸足に体重を残す分、強靭な足腰がないと成り立たない。

以上が、バッティングの正しい構え方を作るための方法でした。

まーく

参考になれましたでしょうか?みなさまが楽しい野球ライフを送れることを願っています!