ピッチャーなら知っておきたい、ストライクカウントを取る3つの方法とは?

現在ピッチャーの方もこれからピッチャーをやる方も押さえておいて欲しいのが『ストライクの取り方』です。もちろんコントロールがある前提にはなりますが、ただ漠然とストライクゾーンに投げるだけではなく、これから解説する3つの考え方(方法)を理解し、意図を持って配球していくことで、良い結果が出やすくなると思いますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

まーく

ちなみに、この記事は、野球歴25年以上の野球マニアである、私まーくが書きました。みなさまのお役に立てれば嬉しいです。

ストライクを取ってカウントを有利に進めよう

なぜストライクを取ることが重要なのか、特にファーストストライクの重要性とカウントの重要性についてはこちらで解説しました。 有利なカウントでピッチングを進めるためにファーストストライクピッチングで初球にファーストストライクを取った方がいい理由とは? ストライクをしっかりと取ることができれば、有利なカウントでピッチングを進めることができますので、必然的にバッターを押さえられる確率が高くなります。そしてストライクを取る方法は大きく3つあります。これらを相手のバッターやピッチャーの特徴、試合状況を見ながら選択していくことが”配球”では重要になってきます。

見逃しストライクを狙う

1つめは”見逃しストライク”を狙うという方法です。

相手の狙い球と違うボールを投げる

ほとんどのバッターが2ストライクに追い込まれるまでは狙い球を絞っています(特に多いのがストレート狙いです)。追い込まれるまでは、バッターはヒットになる確率が高い球を打ちたいので、狙っている球以外が来ると見逃す確率が高くなります。リーグ戦などで過去のデータがあればそれを活用し、実際の試合での打席でのタイミングの取り方などを見ながら狙っている球の仮説を立て、それと違う球でストライクを取りましょう。
例えば”ストレート狙い”であれば、ゆるいアウトコース低めのカーブでストライクを取る、などです。2ストライクに追い込んだ後なども、今まで投げていなかった球種で意表を突くと見逃しストライクが取りやすいです。

厳しいコースで見逃がしさせる

バッターは追い込まれるまでは厳しいコースにはなるべく手を出しません。なぜなら、ストライクゾーンギリギリのボールはヒットになる確率が低いからです。よって、ピッチャーにしっかりとコントロールがあれば、コーナーギリギリでストライクを取るようにしましょう。コーナーギリギリのストレートや変化球、もしくはボールゾーンからストライクゾーンに入ってくる変化球も非常に有効です。2ストライクに追い込んだ後は、例えばコーナーギリギリのストライクゾーンからボールになる変化球などを投げると、前に投げたコーナーギリギリの球が伏線になって、空振りを取りやすくなったりします。もしくはインコースギリギリを攻めた後にアウトコースギリギリを攻めると、バッターはそれがボール球に見えて見逃しストライクを取れることもあります。

初球を見送ると決めているタイプのバッターもいる

例えば1番バッターや、その回の先頭バッターは、簡単にアウトになると試合の流れが悪くなるので、初球は見送ると決めているバッター(打席)もいます。そういったケースが想定できる場合(過去のデータや前の打席でそうだった場合)は、無理して厳しいコースに投げなくても、ストライクを取ることができます。

ファウルによるストライクを狙う

2ストライクに追い込むまでは”ファール”によってストライクを取るのも非常に有効です。

振り遅れのファウルを狙う

引っ張ろうとしているバッターに対して、アウトコース低めなどにストレートを投げ込むと、逆に振り遅れてファウルを取れることが多いです。また、インコース高めの速球も振り遅れて芯を外れてファウルになる場合が多いので、使えます。

引っ張らせてファウルを狙う

特にプルヒッターに対しては、内角のゆるい変化球を投げると、引っ張りすぎてファウルになる確率が高いです。ただ、真ん中付近の甘いコースに入ってしまうと長打を打たれてしまうので注意が必要です。

空振りストライクを狙う

空振りを取るには、ストレートで振り遅れさせるか変化球で空振りさせる方法になります。
初球から積極的に振ってくるバッターの場合は、初球からウイニングショットを投げて空振りを取るのが有効です。また、変化球を待っていそうなカウントでストレート、ストレートを投げた後に変化球など、相手の裏をかいて空振りを取る、というのが基本の方法になります。
もし、大きく鋭く変化する変化球を持っていれば、『わかっていても打てない』というような状況を作れるかもしれません。いずれにせよ、甘いコースに投げると打たれる可能性が上がりますので、変化球の場合はストライクからボールになる球、ストレートの場合は真ん中高め・インコース高め・インコース低め、アウトコース低めなど、バットが遅れやすいコースで、前の球の球種とコースによって投げるコースを選択しましょう。

以上が、ストライクカウントを取る3つの方法でした。ぜひ参考にしてみてくださいね。みなさまの野球人生がより良いものになりますように。