ありそうでないプレーですが、じつはこれをすると、守備側にとっては大変なことになります(逆に攻撃側からするとラッキーです)。
この記事では、全ての野球プレーヤーと指導者の方のために、『野球の試合におけるグラブの投げつけ』について解説します。
まーく
打球にグラブを投げつけたらどうなる?
打球がゴロであってもフライであってもライナーであっても、野手が自分の身につけているグローブを外してボールに投げつけ、打球に当たった場合、
なんと、
『打ったバッターに対して、3個の進塁』が与えられます。
しかも『ボールデッド』ではなく『ボールインプレイ』なので、スキがあれば本塁まで行っても問題ありません。
つまり、打ったバッターは3塁まで行けてしまう、かつ、本塁も狙えるという攻撃側にかなり有利なルールなのです。
他のミスに伴うルールでも、せいぜい1個の進塁が多いですが、これはすごいですね。
また、帽子やベルトなど、身につけているものを外して、フェアゾーンの打球にわざと当てても同じようにバッターに3個の進塁が与えられます。
守っているときは絶対にしないように気をつけないといけません。
ファーストが受ける送球に対してグラブを投げつけたら?
また、ファーストが内野手からの送球を受ける際に、グラブを投げつけて止めた場合は、
『打ったバッターに対して、2個の進塁』が与えられ、『ボールインプレイ』です。
同じく、身につけている帽子やベルトなどを送球に投げつけて止めた場合も、2個の進塁になります。
状況としては、送球がそれてしまった時などが想定できますが、絶対にしないようにしましょう。
実際にプロの試合であったグラブ投げつけ事件
なかなか野球の試合で観ることのないプレーですが、2008年に1度だけプロ野球の試合で起こりました。
2008年5月4日の千葉ロッテマリーンズ対埼玉西武ライオンズの試合です。
ロッテ0-2西武の5回表、2塁を守っていたロッテのオーティズ選手が、打球にグローブを投げつけて止めてしまったので、バッターに3塁までの進塁権を与えられました。
以上が、野球の試合で打球にグラブを投げつけた場合のルール解説でした。ぜひ参考にしてみてくださいね。みなさまの野球人生がより良いものになりますように。