プロ野球や高校野球の試合で、1塁と3塁のファウルグラウンドに、攻撃側のメンバーが立っているのを見たことがある方も多いかと思います。
彼らは『ベースコーチ』です。
この記事では、全ての野球プレーヤーと指導者の方のために、『ベースコーチの役割とルール』について解説します。
まーく
目次
ベースコーチの役割とは?
『ベースコーチ』は、攻撃側のチームが必ず、1塁側・3塁側のそれぞれ1名ずつ、コーチャーズボックスに配置しなければいけません。
プロ野球の試合などでは、走塁コーチなど専任がありますが、アマチュアでは特定の2人を指定する必要はなく、控え選手などがベースコーチをすることが多いです。
ベースコーチの役割は、声を出したり、ジェスチャーを出したりして、バッターやランナーに様々な指示を出すことです。
具体的には、
- バッターに対して作戦のサインを出す
- ランナーに対して、走塁や帰塁の指示を出す
- ランナーに対して、ボールがどこにあるか(どの野手が持っているか)の指示を出す
- ランナーに対して、牽制時に、野手の位置やスタート・バックの指示を出す
- ランナーに対して、走塁時にスライディングをすべきかどうかの指示を出す
だからプロでは専任の走塁コーチなどがこの役目を務めますし、アマチュアでも控え選手の中で専任化しているチームもあります。
ベースコーチに定められているルール
ベースコーチが試合で関わるルールは主に『守備妨害』になるでしょう。
簡単にまとめると下記になります。
コーチャーズボックスの中にいなければいけない
ベースコーチはグラウンドに定められた『コーチャーズボックス』の中から指示を出さなければいけません。そこから出てはいけないというルールになっています。
ランナーに触れてはいけない
ベースコーチは、ランナーに触れてはいけません。例えば体に触れてランナーを制止したり、転んだランナーを起き上がらせるのもダメです。
もしもランナーに触ってしまった場合は『守備妨害』として、ランナーはアウトになってしまいますので気をつけましょう。
打球や野手がきたら避けなければいけない
ベースコーチは打球に触れてはいけません。打球がきたら、避けるようにしましょう。また野手が守備のために近づいてきたら(ファウルフライの処理など)、避けるようにしましょう。もし避けなければ、『守備妨害』としてバッターをアウトにされてしまいます。
ボックスを出てはいけないことになっているが、一部形骸化している
先ほど、コーチャーズボックスを出てはいけないと述べましたが、主にプロの試合などでは、それが形骸化しています。
1塁ランナーや3塁ランナーに対して、ヘースのところまで出て行って指示をする、というのが一般的になっていますし、コーチャーズボックスから出ても特に誰も注意していません。容認されている状況です。
以上が、野球のベースコーチの役割とルールでした。ぜひ参考にしてみてくださいね。みなさまの野球人生がより良いものになりますように。